24時間稼働Linux自宅サーバーのすすめ
6月頃から半年弱運営?してみて結構好感触だったのでメモ。
今まで何度かいろいろな形態でゲームであったり、ファイルであったり、あるいはDNSであったりのサーバーを自前で作ってきました。
作ると言ってもただただよく勉強されている人の記事を参考にするだけですが…。
今回はハード、ソフト両方のおすすめをつらつらと書きだして行きたいと思います。
まず最初にはっきりさせないといけないのはVPSなどのレンタルサーバーで事足りない何かをしたいのか?ということです。
ファイルサーバーならクラウドとしてDropbox、BOX、GoogleDrive、OneDriveなど、大手が運営しているファイルの保守性も高いサービスが揃っています。
これらのサービスで済ませたほうが経済的です。新たに高価なパーツを買う必要もありませんし、基本壊れないので追加料金もかかりません。
ゲームサーバーなら、例えばMinecraftなら公式でレンタルサーバーを貸し出していますし、
MODを使いたいという人でもConohaなどでかんたんにレンタルサーバー内でサーバーを安価に作成することが可能です。
私はConoha、Kagoyaなどで計1年ほどVPSを使用しMinecraftのサーバーを運営(と言っても家族しか使わないのでセキュリティガバガバ設計ですが…)しましたが、特に文句はありませんでした。強いて言うなら、メンテの時間を自分で決められないのでやりたいと思ったときに落ちたりしている時がある、セキュリティしっかりしないと荒らしが入ってきたりする(ほんとに…。TNTで家族の拠点を爆破されたときは怒りよりも恐怖が大きかったです)
などですかね。
後者はホワイトリストしっかりするとか、それ以前に特定のIP以外からのアクセスをブロックしておくなど、まあ当たり前のことをしておこうという話ですが。
さて、ここまで引き止めるような文章を書きましたが、結局私は半年弱(紹介するサーバー含まなければ数年以上)自作のサーバーを自宅内で運営してきました。
どういったときに自宅のほうがお得である、もしくは満足できる内容で運営することができるのかを考えてみます。
☆料金
例えばクラウドなら年1万円以上、安いVPSでも1万円は超えます。
これら2つのサービスだけを使うだけでも年2万円は軽く超えることになります。
一方、機器が揃っている状態で自宅サーバーを始めると基本料金は年12000円程度となります。
この12000円は電気代です。ネットで調べると電気代がサブスク代を超えるから自宅サーバーは結局趣味と言っている人もいますが、少なくとも私の環境だと月1000円を超えることはありません。負荷をかけるようなことをほぼしないからかもしれません。
構成もあとで軽く解説しますね。
ただし、HDDなどの機器が破損した場合は自腹で買い直し、データの復旧などの作業も自己責任です。いちいち業者に持っていくようなことをしていたらそれこそサブスクに負けます。
壊れづらいシンプルな構成、壊れたとしてもかんたんに復旧できるメンテナンス性がほしいところです。
あ、小分けにしようとしていたのにほんとにたらたら書いちゃった。ハード行きます。
☆ハード
・ケース
まずケースです。これはATX、小さくてもMicroATXがいいです。Miniやそれ以下だと拡張性が損なわれますし、メンテナンス性も同じです。
おすすめ、といいますか私が現在使っているケースはクーラーマスターのSilencio S400です。
名前にサイレントが入っている時点で強い。
実際とても静かです。ただしでかいし重たい。場所の確保をしてから購入を考えることをおすすめします。
・CPU
次にCPU。これはTDPが小さければ小さいほどいいです。つまりは電気を食わないようにということ。
私はかなり古いですが、PentiumG4560を使っています。TDPは54なので、まあ低いとは言えませんが高くはないです。
これのいいところは当時のコスパ。普通に安価なゲーミングPC作るときとかにも使われていた印象。私は普段遣いに使ったあと母にあげて、母のパソコンを新しくしたときに戻ってきたこれをベースにサーバーを作った。といった感じです。
まあTDPはクロックに制限をかければ抑えることもできると思いますので、余っているCPUでもいいかもしれないです。
・CPUクーラー
これはでっかくて評価の高いものを買っておけば間違いないです。
別にリテールでもいいですが、できたら12とか14cmくらいのファンが付くやつがいいです。
でかければでかいほどいい!静かだと思います。経験上?
虎徹 MarkIIとか使っていたと思います。ノクチュア?とか言うのが静音性と冷却性では優れていると言う人が多いですが、虎徹で力不足だと感じたことがないので安いこちらを使っています。気になる方はもっとええやつ買うといいと思います。・マザーボード
これはまあ、あんまりいうところないですね。ケチらない。くらいですか。
安物買いの銭失いとはよく言ったもので、実際マザーの価格を抑えて作ったパソコンはちょっとした不具合を連発する印象。
まさに今使っているHaswellのパソコンなんかはもう変。ガックガク。原因不明。
昔の記事読んでもらっている奇特な方はご存知だと思うんですが、この子は割と新しめ。
CPU以外ね。CPUヤフオクで買って周りをAmazonで見繕った代物。良くない。
なので、ちょっとリッチな、それでいて変な機能がもりもりされていないものをおすすめします。
・メモリ
24時間つけっぱなしを想定しているので、万が一温度が上がっても多少は耐えられるものが望ましいです。例えばヒートシンクが付いているとか。あえて少しヘルツが低めのものを選んでみるとか。OCしたりすると安定性が失われるので論外です。
それくらいで、あとは好みだと思ってます。僕はヒートシンクつけている以外どんな会社のどれくらいのヘルツ出せる製品だったのか思い出せないです(おい
・電源
これが重要だと思っています。電気代に直結しますし、家が狭い人は必然的に発生するある問題の原因でもあります。
そう、騒音ですね。寝るときファンファンブンブンファンが唸っていたら寝られないですよね。
最初に静音性、次点で変換効率、最後に容量ですね。
基本GPU積まないパソコンなんてよっぽど特殊な用途じゃないと300W超えないですからね。
超えない…ですよね?詳しくないです。ならなぜこんな話をしているんだ…。
僕はお気に入りの電源がありまして。
シルバーストーンのSST-ET650-HGさんです。
この子、静かです…。ほぼ音が聞こえない。
CPUのファンに気を使ったらほぼ無音と言っても差し支えないです。
ただ、動いているのかな?と心配になったりはします。
お値段も確か1万円超えない。それでこの容量。最強かと。
・ファン
これも大きいのにする。静かだとレビューされているものにする。ですね。
ケースに付属のものだけで足りるような気もする…。
つけなければすなわち音ゼロですからね。CPUファンと電源ファンで空気が回ってくれればいらないです。
・ストレージ
保守性を求めるならHDDを複数台。容量は小さめな方が音が小さい印象があります。あくまで個人の感想です。
普通の人なら2TBを2つRAID組んでおけば大丈夫じゃないでしょうか。
そして静音性を重視する人はSSDにすることをおすすめします。
HDDはかりかり言うんですよ。どうしても。
この音が気になる。あ、今だれかサーバーに入ってるな。カリカリ言っとるわ。
とか、眠い時になるとちょっと嫌な気持ちになります。
神経質かつお金がある方はSSDのRAIDですね。
僕はお金がない神経質なのでSSD単体で運用しています。保守性?知らんな。
真面目に考えると私はNextcloudという自分用のクラウドストレージを作ることができるソフトを使っているので、データだけで言えば常にメインやサブのパソコンと同期が取れているんですよね。なので壊れても手順通りに再構築して、データを同期先から持ってくれば元通りと。そんな感じです。
素人感丸出しですが、私の個人的な意見と構成でした。
続いて、どのOSを使って、どう運営しているかを書いていきます。
☆ソフト
・OS
これはLinuxがいいと思います。全く知らないという人もちょっと使えばだんだんわかるようになっていく。
…はずです。
Windowsサーバーは高すぎる。個人で運用するのは微妙かと。
ディストリビューションはDebianです。
Ubuntuの大本でもあり、Redhatと勢力を二分するビックディストリです。
なんだかんだエラーが少なく、それでいてなんでもパッケージがあって使いやすいです。
一番の理由はNextCloudPiが動くことなんですがね。
Ubuntu使ったことがあれば基本的なコマンドは同じなのでかんたんだと思います。
・ファイルサーバー機能
書いちゃいましたがNextCloudPiというパッケージ化されたものをインストールしていきます。
多分NextCloudの導入だとこれが一番楽ちんだと思います。
いくつかコマンド打って、ブラウザからちょちょっと設定したらおしまいです。
拍子抜けしますよ。SAMBAより楽だと思います。しかも高機能。
どうしてもSAMBA共有したいという場合はなんとWebdavとは別にSAMBAサーバーも並列で起動させることもできます。なんて高機能なんだ…。
難点はDebian系のディストリじゃないと動かないということ。
引っ張ってくるコマンドの関係なんですかね。Ubuntuでやったときは動かなかった記憶。
・MineOS
これは解説している人がほぼいないんですが、マインクラフターなら必須のサーバー管理ツールかもしれません。
まずサーバー用のJarファイルのダウンロード機能。これは公式のものだけでなくPaperなどの軽くていい感じのカスタマイズサーバーもダウンロードすることが可能です。
次にバックアップ機能。何日の何時に差分バックアップを作成。何てこともできちゃいます。
荒らしにやられたときもこれでバックアップを取っていたおかげで難を逃れることができました。
他にも変な装置作っちゃってワールド崩壊、なんてアクシデントにもボタンポチで対応できちゃいます。便利すぎる。
・セキュリティ
標準のポート制限で事足りるはず…。
これは勉強不足で、どういった対策をすれば万全と言えるのかはっきりと言うことができません。
ただ、外部に公開していないクローズドのサーバーならSSHの番号変えて、公開鍵のみにし、IP制限で内側からしかログインできなくした後、必要なポートだけ開けて、残りは締めておけば平気では?と勝手に思っております。
侵入された!と断定できたことがないので、これで万全なのかは神のみぞ知る。
ufwとかでかんたんにできちゃいます。おすすめ。
☆まとめ?
適当でかつ中身のない記事だぁ。
まあ、暇つぶしに書いたものなので、暇つぶしに御覧くださいませ。
偉そうなこと書いておいて、実際にやってるのはゲームサーバー兼ファイルサーバーです。
DNSやプロキシサーバーを広告ブロック目的で作ったこともありますが、表示が変になったりしてその度対応するのがめんどくさかったので結局やめちゃいました。
それでも初期費用を除けばとてもお安く安定して運用できております。
サブスクに年2万使うなら、自分でサーバー立てちゃって勉強しながらお安く済ませるのも楽しいかもしれません。という無難な着地。
では、さようならー。
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